よくあるご質問とご回答になります。ご相談前に一度ご確認ください。
Q01:漆喰の壁は汚れやすいのでは?また壁が汚れたらどうするの?
無添加住宅の漆喰は静電気を帯びません。ですから、ビニールクロスや樹脂入りの珪藻土と違い、ホコリが付着しにくくなっています。絵画やテレビの裏などによく黒く汚れがついたりといったこともありません。
ちょっとした汚れはカッターナイフなどで表面を削るか、サンドペーパーなどでこすって消してしまいます。お子さんがマジックなどで落書きした場合はこのように対応できます。お茶やコーヒーなどがついた場合は、部分的ですと、クエン酸でこすればとれます。
また、全体的に汚れた場合は薄めたしっくいをローラーなどで塗ってきれいにします。新建材の仕上ははじめはきれいですが、汚くなると見るも無残ですが私どもの素材は年数を経るとそれなりになじんでくるよさがあります。
Q02:内部のしっくい壁と柱の間に隙間ができますが大丈夫ですか?
しっくいと木材の間にはほとんど必ずといっていいほど隙間ができます。それは無垢の木材が縮んだこ とによるもので、決して欠陥ではありません。隙間風が入ったり、壁全体が剥がれ落ちたりする事はありません。またこの隙間から室内の浮遊した汚染空気が入 り込み、壁内の炭化コルクへ流入し、吸着するための早道にもなります。この隙間が気になるという方はしっくいの粉とフエキ糊を混ぜて隙間を埋めてあげる方 法があります。
Q03:フローリングはむく材でしたら、そったりするんじゃないんですか?
そります。床鳴りもします。しかし、天然のむく材だけがもつ自然の風合いの良さはこれに勝ると思わ れます。なによりもボンドまみれになっている合板のフローリングを敷き詰めるよりは、なにも混じっていない(無添加)のフローリング、伸びたり縮んだりす る生きた木のほうが、長く住まわれるのでした良いのはないでしょうか。逆にそったり縮んだりしない木材の方がおかしいことに気づいて欲しいのです。
Q04:漆喰はぽろぽろ剥がれ落ちるようなことはないですか?
しっくいは聚楽(ジュラク)や土壁の仕上げのようなものとは違い表面がぽろぽろはがれるよ うなことはありません。しかし、完全に硬化するまでの1年くらいは、表面の若干の粉が落ちたりして、巾木の上に貯まったりします。服がこすれた場合、その 粉がつくことがありますが払えば簡単に落ちます。それらの擦れ落ちるしっくいが気になるのであれば、フエキ糊を塗布すれば擦れても落ちなくなります。
珪藻土と漆喰を混同されるお客様が多いのですが、珪藻土はそれ自身で硬化することができな いので「つなぎ」成分が必要で、そのつなぎ成分の効き目がなくなるとボロボロになります。それに対して、漆喰はそれ自身で硬化でき、最終的な漆喰の成分は 炭酸カルシウムを目指し徐々に酸化していきます。その過程を経るにしたがってどんどん堅くなります。
RC造の場合は特にこの漆喰の保護膜の恩恵を受けます。むき出しのコンクリートでよくされ ている撥水剤を塗っているところが多いのですが、これはコンクリートの汚れを防ぐためと、酸性雨の影響を受けやすいコンクリート(漆喰同様にアルカリ性) を保護するためです。メンテナンスの際、上塗りできる漆喰は構造材であるコンクリートの腐食を防ぐのに機能を発揮します。撥水材を塗るだけ仕上げのRC造 でしたら1年に一度は塗り直さないと美観を損ないがちなのですが、漆喰仕上げの場合はもっと長い期間そのままで大丈夫です。外壁の塗り直し期間については 下記のQ&Aをご参照下さい。漆喰を上塗りすることで表面の膜の保護と美観の維持と両方を行えるので非常に無駄がありません。調湿効果もあるのでコンク リートむき出し住宅にありがちな結露は通常より容易に防げます。
Q05:無垢材のフローリングのメンテナンスはどの程度必要ですか?
フローリングは無添加ワックスをかけていますが、浸透性のものを使用しているので、住まい 始めてすぐに表面が磨耗します。剥がれていくことはありませんが、撥水性や汚れ防止を永久に保つためには、ご使用される方のメンテナンスが必要になりま す。定期的に無添加ワックスを上塗りする必要がありますが、半年〜1年に一度行っていただけると良いと思います。
このある程度メンテをしないといけない、また伸びたり縮んだりするというのが、従来のハウ スメーカーやマンションなどに施工されている材料と決定的に違うところです。しかしこの点こそが、年月が経ったときに差が出てくる大きな点であると自負し ております。従来のプリント合板や樹脂で固めたれた材料は、新築時から年月が経つにしたがって紫外線などによりどんどんと劣化していきます。「風合いがで る」ということなく、劣化していくのです。これに対し、ムク材の良さはどんどんと風合いが出てきます。
同じ年数を経ても雰囲気が出てくるお家と、ぼろぼろになるのを避けられないお家と考えたとき、我々は次世代に自慢できるような雰囲気が出ているようにしたいと願っています。
マメに床拭きが出来るご家庭でしたら水ぶきだけでも問題はありません、そのかわり水ぶきだ けの場合、当然汚れやすいので注意が必要です。古いお寺などを連想していただくとご理解いただけると思うのですが、縁台などは黒くテカテカになっていたり すると思います。小坊主さんらが毎日ダーと雑巾がけをしているからです。最終的に使用し続けて磨いていくと表面もつるつるのぴかぴかに変化していきます。